映画/哀愁しんでれらレビュー。賛否両論の当作品の良さとは?
皆さま
こんにちは!
最近、仕事が立て続いておりなかなか更新できておらずに申し訳ありません。
今月、今後時間が多く取れそうですので定期的に更新していこうと思っております。
今回は久しぶりの映画レビューとなります。
今、絶賛公開中の映画「哀愁しんでられ」をみた感想を書いていこうと思います。
ネタバレはしないように書いていく予定なので、そこはご安心いただきたいのと
その分あらすじに関しては抽象的になりますので、ご容赦ください。
それでは今回は下記のように進めてまいります!
では始めます!
映画の概要
こちらの映画は2021年2月5日に公開された映画になります。
主演に土屋太鳳、田中圭を抜擢したサスペンス映画になっております。
土屋太鳳は今回の役を引き受けるまで3回、断りを入れていたとのことです。
最終的に引き受けた理由も他の記事で発見しましたので、ご参照ください。
土屋太鳳「どうしても受け入れられなかった」出演を三度断った理由、そして演じて感じたこと【映画『哀愁しんでれら』】(with online) - Yahoo!ニュース
監督・脚本は渡部亮平氏が手がけています。
あらすじ
この映画の予告編冒頭では
「なぜ彼女は社会を震撼させる事件を起こしてしまったのか」
という問いからスタートします。
最終的にはこの冒頭の教室のシーンで映画は幕を閉じるわけですが
そこまでの大まかな流れを説明していこうと思います。
土屋太鳳演じる小春は、市役所に勤めるごく普通な女性だった。
しかしある日、複数の不幸に襲われることで彼女の人生は一変する。
絶望の最中、ある男性が踏切で引かれそうになっているところを救った小春。
当初あまり彼に興味を示していなかったものの
次第にお互いひかれ合うようになり、まもなく結婚することに。
開業医とのあっという間の結婚という、世間一般的に羨ましがられる順風満帆な生活をテニした小春。
しかし娘のヒカリの奇行を皮切りに、幸せの歯車が狂い出してします。
冒頭の教室のシーンが意味するものは何か
平凡な女性を重大事件に加担させた要因とは
終始手に汗握る展開であることは間違いないです。
感想
予告編を見て「これは絶対に観たい!!」
と心躍り、公開して間もなく映画館に直行した作品でした。
期待値を上げすぎた結果なのかもしれませんが
確かに楽しませていただいたのですが、高すぎる期待値を超えるものではなかったのが正直なところです。
ただ一般的にサスペンスと呼ばれるジャンルとしては非常によくできていると感じ
後半までの展開はとても楽しむことができました。
筆者的には最終盤の展開に疑問が残るところがありますが
あのような形が好きな方も一定数いるのではないか、そのようにも感じました。
この映画を通して学んだことは
「人間の感情の難しさ」です。
これは単に他人との対人関係にも言えますが
この映画においては特に自分と近しい人との関係性、つまり家族との描写が多く描かれておりそこに関して深く考えるきっかけになりました。
特に泉沢の娘、ヒカリと小春は戸籍上家族ではありますがヒカリの生みの母親ではありません。
その場合本当の家族になれないとか、そのような否定的な考えをお伝えしたいのではなく
この映画においては特に、一般的な家庭との差異が浮き彫りとなっており
家族として成り立つことの難しさが一般的なそれとは異なっているのではないかと感じました。
父は実の娘であるため、何があっても娘が正しいと考える。
小春も自身で産んだ子供ではないものの、ヒカリに対して思っていることがなかなか言えない。
ヒカリに対して考えていることや否定的な考えを泉沢には打ち明けられない。
なぜならヒカリを否定することは、それまでヒカリを育ててきた泉沢をも否定することに繋がるから。
映画の中で何度の登場する言葉があります。
「女の子は皆、漠然とした不安を抱えている。自分は幸せになることができるのだろうかと」
(少し文章違うかもですが、ニュアンスはこのような感じでした)
幸せとは何か、またその本質とはどのようなものなのか
そんなことを考えさせられた映画でした。
また同時に人間の脆さ、怖さを感じました。
具体的に述べるとネタバレを含んでしまいますので割愛させていただきたいのですが
どんなに強い意志を持った人間でも変わってしまう
逆を言えば人間の意思なんて所詮その程度で、限界があると思いました。
サスペンスってこんなに奥が深いものでしたっけ?
まとめ
いかがだったでしょうか。
まだこの映画を観ていない方は今週末にでも映画館へ足を運んでみてください!
何かを感じ、考えることができる素敵な映画だと思います!
今後も映画レビューは続けていきますのでお楽しみに!
それではまた。