書評「白鳥とコウモリ』 東野圭吾著
みなさま
こんにちは!
本日は、東野圭吾著『白鳥とコウモリ』についてお話ししようと思います。
ネタベレは含みませんので、最後までご安心ください!笑
まずは簡単に物語の概要をお話ししたのちに
今回自分が読んだ感想や、思ったことをお話ししようと思います。
この話は、2017年東京でとある殺人事件が発生したところから始まります。
都内で弁護士として働いていた白石弁護士が何者かによって殺害されます。
警察は、犯人として白石弁護士と通話履歴のあった愛知県在住の倉木に話を伺いに行ったところ、なんと犯行を自供したのであった。
また驚くことに、倉木は1984年に愛知県で起きた事件の犯行も自供し始めたのだ。
この当時事件の犯人として逮捕された福間は、取調べ最中で自殺していたのだ。
すでに時効も成立しており、愛知県警としては、誤認逮捕したこともあったのであまりこの事件については、大きく取り上げようとはしないつもりだった。
しかし、被疑者の娘・白石美玲、そして被害者の息子・倉木和真は、それぞれ今回の事件について疑問を持っていた。
本当に父はそのような行動を起こしたのか。。。
小さいが確実に浮かび上がっていた疑問はやがて大きくなり、そして事件そのものを動かし、大きく変わっていくことになる。。。
今回、この本を読んだ感想は
ストーリーは今と過去の二つの事件がからむような非常に複雑な構図でありながら、
きちんと整理された、一貫性のある物語が繰り広げられていると感じました。
それゆえに、500ページを超える量にも関わらず
先が見えなく、続きが気になるような構成のおかげもあり間延びしているような感覚はなく
最後まで一気に読むことのできる、とても面白い一冊ではないかと感じました。
特に後半の展開にはハラハラさせられるものがあり
当初では考えられない方向へ進み、またそこも魅力に感じました。
これが国民的作家、東野圭吾の実力かと強く感じました。
また物語は、世間一般的に起こる問題にも触れており
ネタバレを防ぐためここでは詳細は割愛いたしますが
その辺りも読者が親近感を持って読み進めていくことができる理由の一つではないかと思いました。
終始、東野ワールドに引き込まれた一冊でした。
ぜひ、胸を張ってい皆様に読んでいただきたい一冊ですと言わせてください。