書評/安楽死を遂げるまで
みなさん
こんにちは。
本日は、書評となります。最後までお付き合いいただければと思います。
『安楽死を遂げるまで」という一冊になります。
概要
本書は、2017年に小学館から発行された著者:宮下洋一氏の実体験に基づくノンフィクションとなっております。
本のタイトルでお分かりいただけるように、数名の難病を患っている数名の日本人に焦点を当て、
その方が「安楽死」という方法でその人生の最期を迎えるまでのストーリーとなっております。
感想
正直、この本を読むまでは安楽死とは何かということは分かってはいたものの
そのものの本質に対して、考えを及ぼしたことはなかったのではないかと気がつくことができました。
また、安楽死の日本と海外(主に欧州)の解釈・考え方の違いや、安楽死を行う上での障壁、安楽死を取り巻く日本社会の実情など、
リアルな取材だからこそ知り得たこと、考えることができたことなどが多数ありました。
・将来もし、自分の身の回りの人が安楽死という選択をしたら…
・もしくは医者から安楽死という選択肢を提示されたら…
これまでの人生で考えたこともないようなことを
自分自身に置き換えて考えるきっかけを与えてくれました。
また医療における日本の考え方がいかに特異なものであるか・後進的であるか
普段生活している社会が当たり前ではないことを知ることができました。
まとめ
この本の読者となりうる層は本当に多様だと考えており
ある程度の大人が読んで勉強になるのはもちろんですが、
大学生や社会に出たての若年層にも手にとっていただきたい一冊となっております。
人生で初めて、ほぼ一気読みしました。
そのくらい、この本のリアリティに吸い込まれました。
読んだらぜひ、みなさんの感想も聞きたいです。
それではまた。