1人暮らしでは笑えない

23歳社会人2年目。低賃金。多趣味。

V

書評/重力ピエロ

みなさま

 

こんにちは。

 

今回は書評になります。

二度目ですかね。今後もバンバン書評を書いていくのでお楽しみに!

 

ちなみに以前書いた書評もよろしければ是非!

 

ista-shu0120.hatenablog.com

 

 

本題に戻りまして

今回の書評は、伊坂幸太郎「重力ピエロ」です。

伊坂幸太郎 「重力ピエロ」

 

 

最近はめっきり伊坂ワールドに取り憑かれております、筆者です。笑

 

 

 あらすじ

 主人公の「私」は、弟の「春」とともにとある連続放火事件について興味を持ち、調べ始めていく。

 

その中で、一つずつの放火にはそれぞれ規則性があり、ある「ルール」が潜んでいることがわかった。

 

2人の入院中の父ととも力を合わせて考察し、少しずつ見えてくる連続放火事件。

 

「春」を追う女性とは?放火現場にいた男とは?

 

そして放火犯は誰なのか。またその放火の意味とは。

 

 

感想

冒頭の「春が二階から落ちてきた」

という一文から既に謎めいていますが

 

主人公「私」とその弟が連続放火事件の真相を突き止めていくにあたり

 

途中事件に直接関係ないような描写や回想が散りばめられているのですが

 

最終的にはそれらは

残り100ページあたりからの伏線回収

につながるあたりはやはり見事でした。

 

これぞ伊坂マジックと言われる所以とでも言える一冊となっております。

 

また序盤はミステリー要素の強い作品となっておりますが

終盤の伏線回収により、家族小説でもあることを気づかせてくれます。

 

この辺りはまさしく

細かな登場人物の描写に加えて

圧倒的なストーリーの集約力が為せる技であり

伊坂氏でしかまとめあげることが出来ない小説であると感じました。

 

ミステリーが好きな読者を飽きさせることなく最後まで引きつけ

より深い思考へ誘うテクニックは他を追随させることない

唯一無二の描き方であると感じました。

 

まとめ

伊坂ワールド

とも称される彼の小説。

 

それを裏付ける細かな描写や背景や引用など

まさに彼の代表作とも言える作品だと思います。

 

是非通常のミステリーに飽きが来ている人

まだ伊坂ワールドに足を踏み入れていない人

 

この小説があなたをその世界へ誘うでしょう。

 

とはいうものの

筆者もまだまだ片足を踏み入れた程度ですので

今後もどんどん読んで皆さんに共有していけたらと考えております。

 

この記事が購入の一助になれば幸いです。

 

それではまた!